理事長挨拶

一般社団法人 藤岡青年会議所
理事長 黒澤 亮
はじめに
 求めれば多くの成長の機会がある。入会するきっかけは様々ですが青年会議所では、挑戦することで自然と様々な知見を身につけることが可能です。挑戦した先には、未知の可能性を持った新しい自分との出会いが待っています。同志とともに高め合い、未熟な部分を補い合い、成長していくことが藤岡青年会議所(以下当会)の「積極的変化」を興し、インパクトを与える運動の底力となります。
 青年会議所の運動は調査研究から始まる一連の事業構築があり、満足感を満たすだけの「実施して良かった」で終わるものを作り上げるためにはありません。明確な「積極的変化」を興しインパクトを与えることが我々の使命です。しかしそれは我々の組織単独で行っていくことは不可能です。地域の行政・市民・企業・友好団体の皆様との協働のまちづくりが礎となり、そのご支援ご協力により実現することができます。そして永きにわたって協働のまちづくりを実現していくためにも、全ての運動に持続可能性を意識し、国際社会の一員としても多野藤岡地域から国際社会に貢献していきます。 新型コロナウイルス感染症の影響は世界を激変させました。未来への希望を抱きにくい状況下においては、先の見えないコロナ禍の終息に期待した青年会議所の運動展開は現実的ではありません。これまで集合前提で行ってきた会議や事業については開催方法を十分に検討し、「実施」することを前提とした青年会議所運動を展開します。青年会議所は「積極的変化」を興しインパクトを与える運動を展開する組織です。であるならば、新型コロナウイルス感染症による苦境は運動をもって切り拓き、それをもたらすために「実施」することにこだわり、運動を止めることなく進めていきます。
創立55周年から新たな一歩へ
 昭和42年に産声を上げ、平成を駆け抜け、令和の新時代まで半世紀以上にわたる歴史が、2021年度で55年目という節目を迎えます。先輩諸兄を始め、地域の行政・市民・企業・友好団体の皆様との協働によって紡がれてきた当会の運動を絶やすことなく次世代に紡いでゆくことは、今所属している我々の責任であり使命です。この55年の歴史と先輩諸兄の功績に敬意を持ち振り返り、地域の行政・市民・企業・友好団体の皆様への感謝を忘れず、激動する新たな時代に対応した青年会議所運動への一歩を踏み出し、当会の新たな歴史の一部を作り上げていきます。
 当会には長期ビジョンがあり、単年度制である青年会議所運動の方向性を長期ビジョンとして策定しています。この検証を行いつつ、時代に対応した新しい長期ビジョンを策定し、今後の運動指針として対外に示すことで、これまで以上に地域の行政・市民・企業・友好団体の皆様とのパートナーシップを強化していき、当会がこれからも「積極的変化」を興し、インパクトを与える運動を展開するための礎を作ります。同時に会員数で使用可能な予算が大きく変動する当会のような組織では、持続可能な組織として存続し運動を展開していくためにも安定的な財政運営が必須です。今後の財政運営について長期的な視点で管理する長期財政ビジョンを作成し、持続可能な組織の基盤を作り、今後も多野藤岡地域で運動を展開できる組織を目指します。
持続可能なまちづくり
 近年、新型コロナウイルス感染症の流行や規模の大きい災害など、身の回りの環境が大きく変わる出来事が頻発しています。この環境の変化は普段当たり前であったことが当たり前ではないということを見せつける結果となり、否が応にも自分自身はもちろん、家族、友人等の身近な「いのち」を考えさせられることも多くなりました。企業においても企業自体はもちろん大事な従業員を守ることが責務である以上、環境の変化に対するレジリエンスを高めていくことは今後の社会課題であります。当会はこれまで「いのちの大切さ」や「社会の安全」の啓発に関する運動を展開して参りましたが、これらを関連付けた、多野藤岡独自の誰もが安心安全に暮らせる持続可能なまちづくりを実現していきます。
組織運営
 組織において、重要な縁の下の力持ちが総務です。ここを疎かにしてしまうと組織の適切な運営を行っていくことはできません。青年会議所は「会議」という名前が入っていることからもわかるように、意思決定は会議を通して行います。全会員による最高の意思決定機関である総会では、皆様からの会費の使い途や、組織構成の役員等の人事案件、定款等の変更など組織として存続していくことに必要不可欠な重大な案件を議論し、それに次ぐ意思決定機関である理事会では青年会議所の運動を作り上げる事業計画を始め多くの議論を行います。それ故に会議の運営を厳格に行っていくことは当会の運営はもちろん、運動を支えることに繋がります。55年にわたる組織運営を担うことに誇りを持ち、ガバナンスを意識した厳格な運営を行いながらも、固定観念にとらわれない柔軟な組織運営を目指していきます。
広報と身を守る情報発信
 現代社会において多くの情報が取得し発信できるようになりましたが、一方で情報過多でもある現代では、効果的な広報を継続して行われなければ、しだいに忘れ去られ置いていかれます。特に地域の行政・市民・企業・友好団体に向けた広報は協働のまちづくりを行っていく上で欠かすことができません。そして組織である以上イメージも大切にせねばなりません。一つのマイナスイメージが組織を乏しめ、それを覆すことは容易ではありません。そのため、時代に合った様々なツールを活用しながらも、組織の顔として丁寧かつスピーディーな情報発信で対外との良好な関係を構築し、持続可能な組織のさらなる発展を目指すと同時に、組織内においては企業でいうインターナル広報で、理念や実行してきた運動の共有を通じ、会員との直接的・間接的なコミュニーケーションを活性化し、組織としての運動・会員の活動を通じた個々の成長機会の拡大を目指していきます。
拡大を通じて持続可能な組織へ
 当会はここ数年の正会員数減少により存続の危機に立たされています。今後5年間では現在の3分の2の正会員が卒業となります。青年会議所の運動を作り上げるためには、人そして数の力がさらなる運動の発展には必要です。持続可能な組織という観点からも、一時の拡大で満足することなく、継続的な正会員の入会とそのノウハウやシステムの確立が今後の課題です。2021年度は2020年度のノウハウを引継ぎ、効果的な拡大方法の実験と検証から継続的に拡大を行っていけるシステムの構築と同時に10名以上の正会員の拡大を目指し、持続可能な組織を実現していきます。
 仕事でもプライベートでも、魅力ある人には多くの人を引きつけ、巻き込んでいく力があります。地域で運動を展開する我々も多くの人に波及効果を生み出していく必要がある上に、一人一人がリーダーシップを持った人物として、人を引きつける、巻き込む魅力を養っていく必要があります。魅力を持った人間となれば、仕事やプライベート、青年会議所でも各種拡大に役立ち、持続可能な組織への一歩へと繋げることができます。
青年会議所の交流
 青年会議所には多くの交流の機会があります。会員同士の交流に始まり、他青年会議所会員との交流、地域の行政・市民・企業・友好団体の皆様との交流など多くの人と繋がることが出来ます。我々は協働のまちづくりを行っていく以上この機会は大切にしていかねばなりませんし、多くの人と出会い、コミュニケーションを取っていくことで、様々な知見を得ることができ、かけがえのない仲間と繋がれる可能性が広がります。また共に活動した仲間も40歳を迎えることで卒業となります。所属年数には差があれども、地域の発展のために活動してきた仲間の活動を振り返り、そこから学びを得ることができるのも青年会議所の大きな特徴であり、交流の醍醐味です。これらの機会を楽しみながら、持続可能な組織の一員としての自覚を促していきます。
国際のステージアップとグローカルスター
 新型コロナウイルス感染症の影響により、グローバル化が停滞していくと言われています。この停滞は国にとってもそれを支える地方にとっても大きなダメージとなり得ます。一方、テレワークの推進で相手の地域を選ばなくなったことにより、事業を発展的にできる機会が増えました。しかしそこには高度な国際コミュニケーション能力の向上も必要となります。2021年度はそのような高度な国際コミュニケーション能力を備えた、地域に貢献できるグローバル人財つまり「グローカル」人財の育成を通して、グローカルで持続可能なまちとして多野藤岡地域が輝くことを目指します。
結びに
 青年会議所の会員は皆、限られた時間の中、青年会議所の活動を行います。各々が割いたその時間を無駄にしないことはもちろん、関わっていることに感謝を忘れず、全ての会員が前向きな気持ちで活動していける組織を作り上げ、その活動を青年会議所会員として誇りを持って、しかし一人の社会人としては常識を持ち謙虚に取り組み、ともに青年会議所運動に邁進していきましょう。

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